着物のダメージ対処方法2

●ダメージに対するその他の方法●

1.  シミ取り

2. 色掛け染め直し

3. デザインでカバー

4. その部分を使用しないデザインを考える

5. 裏面を使用する(色無地に限る)

 

1. シミ取り

小さなシミは、普段のクリーニング同様簡単に処置できます。

普段の着物のお手入れには、ベンジンを使用して叩きとる方法がありますが、これはあくまでシミができてすぐの対処法ですので、時間が経ってしまったシミは専門家にお任せする方が失敗がないです。

 

2. 色掛け染め直し

シミ取りでは不可能なほど大きなシミがある場合や全体的に色が焼けている場合に効果的な方法で、全体に色を乗せて染め直す方法です。

若いころの色が派手なので、落ち着いた色に染め直したいという方も多くいらっしゃいます。

 

但し、柄の上にも色が乗るので、色が変わることを理解した上で行う必要があります。

色無地などが、柄の心配がないので向いていると思います。

 

 

3. デザインでカバー

ダメージのある場所にもよりますが、デザインや裁断時に目立たないところに持っていくことが可能です。

 

以前で紹介させていただいたドレスですが、ストールに使用する襟の部分にシミ(変色)がありました。襟はどうしても汚れるところですので仕方ないです。レースで隠して仕立てました。レースがお好きな方でしたので、大変気にいていただけました。

4. ダメージ部分を使用しないデザインを考える

ダメージがあるので、「もう着物として着用することは難しい」という生地は、ダメージのない部分を使用して仕立て直し致します。

 

(例1)銘仙は、大正~第二次世界大戦前に流行した絹平織の普段着やお洒落着として着用された実用着物です。当時のモダンな柄が可愛いのですが、汚れだけでなく、破れなどダメージが比較的多いのが難点です。

後ろ身頃:銘仙 前身頃:ジャージ素材 を使用し現代の普段着にリスタイルしました。

(例2)濃色は色褪せになることが多いです。

こちらのオールインワンは色焼けがあり、縫い代の隠れていた部分との色の差が全体にありました。

裏面までのダメージがなかったので、こちらは元々裏面を表側に使用して仕立てました。色無地に限りますが、一つの方法と思っていただければと思います。

様々な対処法がありますので、お気軽にご相談ください。